2018年5月12日土曜日

映画「READY PLAYER ONE」を「一人の開発者」として見た感想

先程、MX4DでREADY PLAYER ONEを見てきました。
3100円って普通の映画の倍近くなので高いですね。
交通費などコミコミすると約4700円普段の3倍ほどですw
そういう装置なので納得ですが、デップー2は普通に字幕で行きます()

そうとはいえ、あれはすごい迫力でした、そういう感想はgoogle+で。

開発者(?)、どっちかというと今の立場は研究者に近いかもしれないですが。
それを踏まえて、
1.xRに関する未来について
2.このxRを実現するための描画構築について
3.この映画のCGについて
書いていこうかと思います。


1.xRに関する未来について

このREADY PLAYER ONEはゲームとして、xRの未来として書かれているなぁと思いました。
今のゲームでは、おおよそが個々のゲームが個々のネットワークサーバでおおよそ個々のアバターを使っており、 その枠の中でのプレイとなります。SIEならPS系のみ、MSはXBOXのみ、VIVEコンテンツはVIVEのみって感じで。
ですが、この映画のゲームプラットフォーム、OASISという一つの中で色んなゲームがあり、目的は自由、全てでアバターを使いませせる。しかも、会社を問わずして(カプコン制作、ストリートファイターの春麗、blizzard制作OverWacthのトレーサーなど)、キャラクターが集まる。
そんな何でもありな世界を構築するのかと思います。
VR機材やPCの都合上VR Chatを入れていないですが、今まさにVR Chatがそういう世界なのかなぁと思います、版権的に不味いやつもありますが。
個人的には角川とニコニコがVR Chat系に力を入れているので、角川が自社保有コンテンツのキャラを売るなんて世界が来るのは案外早いのではないかなぁと思います。

ゲームとしては「READY PLAYER ONE」だけに各々がPALYER 1であり、誰かのPLAYER 2であるように思いました。MMORPGなんかそうですけども。
デベロッパーとして、開発に苦難しながらも生み出して、ゲームを作ったことに誇りを持っており、開発者であることに誇りを持ち、組み込むこと、最後のイースターエッグでの開発者としての亡霊はすごく思いというものが伝わりました。

xRの機材に関しては現実味がありすぎてなぁと思います。
これは機材さえ整えれば今にでも起こりそうな気がします。
性能の良いPCが必須で、5万は超えるHMDも必須で、歩行器とかボディグローブとかその他諸々で、この映画が描いたであろう「VRの民主化」には現時点では遠い気がしますが。
個人的にはソードアートオンラインとかOverLordとかその他諸々みたいに実際に体を動かさないものが来るべきであろうと思いますが、ソファーに上がって乱闘は流石にまずいです。
これに関しては人間の五感を司る神経をどう扱うかですね。

そして、リアルとバーチャルの境ですね。
映画に登場する人々はバーチャルに多くのものを持ち込んでいる。
それだけではダメだと最後の方で主人公は述べます。
私もそれはそう思います。
楽園追放のDEVAの住人と違い、我々はまだ肉体を持っている。
だからこそ、肉体を持つものとしてのリアル、理不尽さと便利さ、楽しみを知っておくべきだと思います。

2.このxRを実現するための描画構築について

もしもこういうものを実現するとなれば、描画処理が非常に厳しいと思いました。
まず、数多のアバターセットがある上に、ユーザーが作り出すことができる。
これはポリゴンモデルは自由なことにシェーダー、テクスチャ諸々自由です。
しかも、それがネットワーク越しに毎度やってくる。
これはかなりのネットワークの帯域が必要であること以外にも、 それを格納する容量をどうするかというのも大事です。
また、描画が自由だからこそ機器ごとの最適化はどうするか、大量のモデル描画が発生した際に基準は距離かモデルの負荷ごとか、処理はLODをかけるかそれとも削除するか、そもそもに最低品質のアバターで構成するか色々問題があると思います。
また、モデル破壊にかかるシーンなどのVFXはサーバで処理したものを画像で送るか、それともP2Pでレンダリングし必要な部分のみ画像を受け取るか、そもそもにすべてレンダリングするか色々あると思います。
そして、GIなどはシーンが決めるのかどうかですね。
結構この映画ではリアル系だけでしたので、モデルの制限がありそうです。
あの人が好きそうなモデルは化物になりそうです。
ゲーム単発というよりもエンジン拡張とDCCを組み込んだプラットフォームって感じですね。

3.この映画のCGについて

本音を言うとゲームらしさを出すためかしてリアルでもなく、セルシェーディングでもない、微妙な質感です。
ゲームだからこそゲームらしさが大事なのかも知れないです。
ですが、やはり大勢のモデルが描画されるシーンはすごかったですし、キャラクターの動きがゲームらしさと人間そのものの動きの中間を取っている感じで雰囲気としては非常に良いですね。
ドローンなどの合成はきっちりとしたCGでした。
こういうのが見る側の意識の違いを生ませるのかも知れないです。

以上が私が見て思った技術的な方面で思ったことでした。



個人的に関係ないことを言うと、1980年代の内容が多い気がしました()
ブレードランナーとかバック・トゥ・ザ・フューチャーなどを見て思うのですが、 あの時代の急成長な未来を描いた映画とかアニメとか結構出ていましたね。
アタリとかぶっちゃけ私の周りでは普通は知らないです。
私にとって、E.T.がボロクソに捨てられたこと、はじめてイースターエッグとして、ゲームに開発者の名前をこっそり初めて入れたこと、怒れるゲーマーがキレてることくらいなイメージです。

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